
このページはセレンについてです。期待できる効果や飲み方に関する注意点など、書籍や先生方のツイート、ページの情報からまとめています。
セレンについて
セレニウムとも。吸収率の高いミネラルで、抗酸化物質であるグルタチオンペルオキシダーゼの材料。日本で不足はまずないが、土壌の問題で中国北部やシベリア、アメリカ南西部などで不足が見られる。
甲状腺ホルモンT4をT3に変換する際にセレンが必要となる他、抗酸化物質であり、その抗酸化力はビタミンEの100倍以上とも。水銀、カドミウム、ヒ素のデトックス効果もある。藤川先生はアドオンセットとしてA、Dと共に紹介されている。
にんにく、ごま、ねぎ、その他鰹節、レバーなどに多く含まれる。過剰症の方が問題になりやすいので、サプリで摂る場合は注意。
このページを読んでいる人はセレンそのものより、スカベンジャー(抗酸化物質)のグルタチオンペルオキシダーゼを増やす目的で摂ると思うので、グルタチオンペルオキシダーゼについて解説。
グルタチオンペルオキシダーゼとは
過酸化水素、過酸化脂質を還元するスカベンジャー(抗酸化物質)の一つ。グルタチオンとセレンから成る。
グルタチオンについてはNACのページで。

グルタチオンペルオキシダーゼはビタミンB2を補酵素として利用するためB2も必要。(おそらくセレンとかNACを検討しているならB群摂ってるはずなので気にする必要はない)
グルタチオンペルオキシダーゼを詳しく知りたい場合はこちら。
ビタミンC、E含むスカベンジャー(抗酸化物質)の種類についてはこちらを参考に。
セレンに期待できる効果一覧
(グルタチオンペルオキシダーゼなどによる)癌の予防・治療、心血管疾患のリスク低減、認知機能の強化、免疫強化、感染症予防、精子の質アップ、(消炎作用による)リウマチ、膠原病への効果、水銀、カドミウム、ヒ素のデトックス
強力な抗酸化作用がポイントですね。ただセレン単体というより、グルタチオンペルオキシダーゼの抗酸化作用がメインになってきそうです。
また、ここで挙げたのもあくまで関連性が示唆されているだけで、まだまだ分かっていないことが多いようですね。
毒性・副作用について
過剰摂取は健康に影響を及ぼし、次の症状を引き起こすことがある。
皮膚炎や脱毛、爪の変形、爪の脱落、顔面蒼白、末梢神経障害、舌苔、うつ状態、胃腸障害、呼気のニンニク臭、運動失調、呼吸困難、神経症状、下痢、胃腸障害、疲労感、焦燥感、心筋梗塞、腎不全など。実際に過剰な含有量のダイエット食品を摂食し、健康被害を生じた例がある。
過剰摂取の早期的な指標となるのは、呼気のニンニク臭や口中の金属味である。慢性的なセレニウムの大量摂取やセレニウム中毒で最もよく見られる臨床徴候としては、髪や爪が喪失したりもろくなったりする。その他に、皮膚や神経系の病変、嘔気、下痢、皮膚発疹、斑状歯、疲労、過敏症、神経系異常などの症状が見られる。
引用:セレニウム | 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
藤川先生も、過剰症があるため150~200mcgまでを厳守!と言われています。治療の場合は500mcgぐらいまで使用することはあるようですが、そうでない場合は200mcgまでで。
また不足がない場合にセレンを追加すると、2型糖尿病発症のリスクを上げるという報告があるようなので注意。
おすすめのサプリと量

サプリに関しては海外のものがおすすめです。理由はこちら。

藤川先生が紹介していたのはこちら。
Healthy Origins, セレノエクセル、200 mcg、 180 錠
Now Foods, Selenium、200 mcg、植物性カプセル 180粒
Source Naturals, セレン, 200 mcg, 120 錠
FutureBiotics, セレン, 200 mcg, 100カプセル
どれも200mcg。特にどれがいいとかはなく取り上げていただけなので、タイプや値段で好みのものを。
ちなみに水野先生が取り上げてたのはコレ。
Solgar, セレニウム, 200 mcg, 250 タブレット
同じく200mcg。
どれも200mcgで特に違いはないので、値段とカプセル、タブレットのタイプで好みのものを選んでください。
飲むタイミング・量
タイミングは特になし。量は1日200mcgまで。
セレン単体以外にNACのサプリに含まれている場合があるので、摂取時は必ず確認を。
実際に飲んでみてどうか?量と実感について
セレンは飲んでいません。摂るとしても風邪やインフルエンザの時期にNACと一緒に摂るぐらいでいいかなと。
まとめ
強力な抗酸化作用を持つセレン。ただ不足することは基本的にないので、特に摂る必要はなさそうです。摂る場合も1日200mcgまでを守るようにしてください。
- グルタチオンペルオキシダーゼの材料で強力な抗酸化作用を持つ
- 不足よりも過剰が問題になりやすい
- 基本的に摂る必要はないが摂る場合は1日200mcgまで
書籍・引用ページ・ツイートまとめ
書籍一覧
ミネラルのすべて: 山本義徳 業績集7 山本義徳業績集ページ一覧
セレニウム | 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
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これをしっかり読み込む。
ツイートまとめ
セレンに関するツイートピックアップ。
という事で、「超まとめ」をさらにまとめるとコレ。
・糖質オフ・高タンパク
・水素添加油脂をゼロに
・純度100%近くのEPAのみを1日3000mg摂る
・ビタミンE
・ビタミンA、Cも。
・その他の抗酸化物質を摂る(セレン、アスタキサンチン、NACなどなど)
・運動
・禁煙 https://t.co/0WVlt0skWC— 水野 雅登 (@masa_doc) January 8, 2019
ナイアシンに加えて、MCTかココナッツオイル、ビタミンE、セレン、アスタキサンチンなんかも良いかもっ?! https://t.co/LQodq2yjkF
— 水野 雅登 (@masa_doc) January 21, 2019
銅は基本的には摂る必要無し。
セレンは200mcg/日まで。
亜鉛は50mg/日くらいがおススメ。 https://t.co/8lBD1lubhK
— 水野 雅登 (@masa_doc) February 24, 2019
心臓自体を回復させるには、
あの手この手が必要。ビタミンE、B1、C、セレン、マグネシウム、カリウム、タウリン、CoQ10、カルニチン、ナイアシンなどなど。
心不全はそれで1つの大きなテーマなので、詳細はまた今度。
— 水野 雅登 (@masa_doc) January 22, 2019
NACにセレンが入っている事が多いので、セレンの過剰症にご注意を〜。 https://t.co/ti1tFyeLwZ
— 水野 雅登 (@masa_doc) January 8, 2019
アトピーなら、石鹸レス、高タンパク食、ビタミンはA、C、E、D&K、ナイアシン、セレン、といった所ですね。
石鹸レスと、体重の1.5〜2倍の高タンパクをプロテイン・スコアで摂取するのが最重要です。
— 水野 雅登 (@masa_doc) November 22, 2018