糖尿病と食事の知識

糖尿病の食事で最も重要なのは低糖質メニュー?カロリー制限?GI値はどうなの?

糖尿病になると食事療法が最も大切です。糖尿病の食事療法はカロリー制限に重点を置いていることが多いです。ですが、糖質量GI値には注意をしなくていいのでしょうか?

カロリー制限、低糖質メニューなど何が一番大切なのか迷ってしまいますよね。そこで、このページでは糖尿病の食事療法で最も重要なことについて考えていきます。

糖尿病の食事で最も重要なものは?

糖尿病の治療で最も大切なことは食事療法だといわれています。では食事療法の中でも最重要なのは何なのでしょうか?

摂取カロリーを指定される場合もありますが、カロリーにだけ気をつければいいのでしょうか?

カロリー制限だけしていればいいの?

糖尿病の食事療法では

  • 適度な量(カロリー)
  • バランスの良い栄養
  • 適切なタイミング

というのが重要です。

症状が軽い場合は1日に必要なエネルギー量(計算方法はこちら)を目安に1日の摂取カロリーを決めます。血糖コントロールや合併症の状態によっては、医師から摂取カロリーが指定されます。

摂取カロリーの範囲内で

  • たんぱく質
  • ビタミン
  • ミネラル
  • 食物繊維
  • 脂質

をバランスよく摂取することが大切です。つまり、カロリーだけ守っていればOKという訳ではありません。

糖尿病の食事療法のポイントを見ても「糖質制限」という文字はない場合が多いです。医師からも糖質量は特に指定されないケースの方が多いと思います。ですが、「バランスの良い栄養」に糖質のコントロールも含まれていると考えてください。

炭水化物は摂取エネルギーの50~60%に収めるのが望ましいといわれています。炭水化物のカロリーを3食で食べるようにしましょう。

例)カロリー制限が1,400kcalの場合

摂取していい炭水化物:700~840kcal
ご飯140g(235kcal)×3食で705kcalとなります。

糖尿病に低糖質メニューは必要?

糖尿病になったら、炭水化物は食べ過ぎてはいけません。ですが適量摂取していればそれでいいのでしょうか?さらに糖質制限をする必要はあるのでしょうか?もう少し詳しく見ていきましょう。

糖質が血糖値を上げる

食事をすると血糖値が上がる、と思っている人は多いのではないでしょうか。これは半分正解ですが半分間違いです。実際に血糖値を上げるのは「糖質」のみです。たんぱく質や脂質を食べても血糖値は上がりません。

とはいえ肉や魚にも微量の糖質は含まれている他、調味料の醤油や酒に多量に含まれています。ですから食事をすれば血糖値が上がると解釈してしまう人が多いのかもしれません。

血糖値を上げているのは糖質だけですから、糖質を制限すれば血糖値は下がります。逆にいえば血糖値を下げる一番手っ取り早い方法は「糖質の摂取を控える」ということになります。

ですから、特に糖質量の制限をされていなくても低糖質の食品を摂取するのがおすすめです。

ただし糖尿病で血糖値をコントロールする薬や注射をされている場合は糖質制限で低血糖になる危険性があります。この場合は糖質制限は避けましょう。どうしても糖質制限をしてみたい場合はかかりつけの医師に相談してください。

低糖質メニューを取り入れる場合も

京都にある「高雄病院」では、糖尿病の食事療法に糖質制限を取り入れています。

通常通り、まずはカロリーと栄養バランスを考えた食事療法行います。ですがしっかり食事量穂や運動療法を行っても血糖値のコントロールが出来ない人もいます。そういう人を対象に、糖質制限食をおすすめしています。

夕食だけ主食を抜くという方法から、3食すべて主食を抜く方法まであります。状態に応じて実践していきます。

もちろんこちらの病院以外でも糖質制限を取り入れている病院はあります。普通の食事療法でなかなか結果が出ない人は、低糖質メニューに切り替えてみてはいかがでしょうか。

食品に含まれる糖質量はこちらのページなどで確認できます。
かんたん糖質制限食.net | 食品(食材)の糖質量一覧表

ただ、やはりご飯が食べたいという方は多い(私の祖父がそうです)ですし、醤油や酒も使わないとなると煮物など和食は難しくなります。それが嫌でストレスになってしまったり、長く続けられないことも。

糖尿病は一生付き合っていかなくてはいけない病気です。無理のない範囲で低糖質メニューを取り入れるようにしていくのがいいでしょう。

低GI値と低糖質はどう違う?

GI値というのは食品の炭水化物50gを摂取した際の血糖値の上昇度合いを示す値です。ブドウ糖を摂取した時を100として、相対値で表しています。GI値が低ければ血糖値の上昇が緩やかになります。

元々はブドウ糖が基準になっていたのですが、日本では白米、アメリカでは食パンが基準になっている場合もあります。基準が異なるため、サイトによって数値が大きく変わっていることもあります。数値がどこまで正確なのかは判断できないところもあるんです。

ですが、低GI食品は糖質以外に食物繊維やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を含んでいることが多いです。栄養バランスを整えるという目的で糖尿病の方が取り入れるというのはおすすめできます。

例えば、白米を玄米に変えれば食物繊維やビタミンを摂取出来ます。(栄養価の違いはこちら)食物繊維やビタミンが摂取できるのなら白米より玄米を食べる方がよいですよね。

ですが、糖質量という点で見てみると以下の通りです。

糖質量 GI値
白米100g 55.2g 84
玄米100g 51.3g 56


糖質量は4gほどしか違いがありません。GI値は30近く違いますが、糖質量にはあまり差がないんですね。

GI値が高いよりは低い食品の方がよいですが、糖尿病の方はそれほど気にする基準ではありません。それよりも糖質量の少ない食品を選ぶことの方が重要です。

まとめ

糖尿病の食事制限は、

  • カロリー制限
  • バランスの良い栄養

が重要です。バランスよく食べなくてはいけませんので、糖質の量も当然コントロールする必要があります。特に主食は摂取カロリーの50~60%以内に抑えるようにしましょう。

低糖質の食事をするように、という指示を受けるケースは少ないかもしれません。ですが、実際に血糖値を上げているのは糖質です。糖質を制限すれば血糖値は下がりやすくなります。ただすでに血糖コントロールのお薬や注射をしている場合は安易に糖質を減らすと危険です。

そうでない場合は低糖質を意識した食事に変えていくのがおすすめですよ。

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