尿検査の弱点。陰性でも糖尿病の可能性がある理由

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会社の健康診断や自己検査キットで、糖尿病の尿検査をされる方は多いと思います。

陽性なら糖尿病、陰性なら大丈夫!そう思っていませんか?

皆さんこんにちは(*^_^*)栄養士の葵です。

糖尿病で行われる尿糖の検査にはちょっとした弱点があります。
その弱点のせいで、偽陽性や偽陰性という結果のミスが起こってしまうことは避けられません。

糖尿病ではないのに再検査を受ける羽目になったり、本当は糖尿病なのに尿糖にひっかからないまますり抜けてしまったり…。

今回は本当は糖尿病にもかかわらず、尿検査にかからない場合についてまとめました。

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尿糖を調べる試験紙の仕組み

洗面台の猫

一般的な尿検査は、尿に試験紙(尿定性試験紙)を浸す形で行われますよね。

この試験紙、尿に含まれるブドウ糖に反応していると思っている方も多いのではないでしょうか?
実際には「活性酸素」という物質によって色の変化が起きています。

尿糖試験紙の詳しい仕組み

尿糖の試験紙には、グルコースオキシダーゼ法という仕組みが使われています。

テルモの新ウリエースBTという試験紙でご説明します。

試験紙の色がつく部分には、
・グルコースオキシダーゼ(GOD)
・ペルオキシダーゼ(POD)
・オルトトリジン(色原体)
という3つの物質が含まれています。

GODとPODはともに酵素です。
オルトトリジンは、試験紙の色の素のようなもので、酸化すると色が変化します

尿中にグルコースが含まれている場合は以下のような反応を起こします。

1.GODが尿中のグルコース(ブドウ糖)を酸化させる
2.グルコン酸と過酸化水素ができる
3.PODが過酸化水素と反応して活性酸素が放出される
4.活性酸素がオルトトリジンを酸化させる
5.オルトトリジンが酸化した程度によって、試験紙の色の濃さが変わる

学生時代の化学を思い出しますね(^_^;)ちょっと難しいでしょうか?

ざっくりいうと、グルコースが多い=放出される活性酸素も多い=酸化されるオルトトリジンが多い=試験紙の色が濃くなる…というような仕組みです。

糖尿病の尿検査で「糖尿病なのに陽性にならない」場合

WRONG WAY SIGN

高血糖が続き、HbA1cの値も高いにも関わらず、尿検査では陰性が出ることがあります。
本来は陽性であるべき結果が陰性になることを「偽陰性」といいます。

治療開始が遅れるため、偽陰性は決して喜ばしいことではありません。

どのような時に偽陰性が起きるのか見てみましょう。

ビタミンCを大量に摂取すると偽陰性になるかも

キウイの輪切り

ビタミンCは野菜や果物に豊富に含まれているビタミンで、別名はアスコルビン酸です。

健康や美容目的で意識して多めに摂取している方もいると思います。
アスコルビン酸が美容や健康に良いといわれているのはその強い「抗酸化作用」のおかげです。

抗酸化作用は文字通り「酸化に抗う作用」です。
尿中に多くのビタミンCが含まれていると、検査に必要な「酸化」が正しく行われません。
結果として、実際に尿に含まれている糖の量より少ない値が表示され、場合によって偽陰性になってしまうのです。

具体的にどの程度のビタミンCで尿検査に影響が出るか

尿中のビタミンCの影響をどの程度受けるかは、試験紙によって異なります。

健康や食品に関する様々な検査を行っているCRCグループが、尿中ブドウ糖検査の場合として提示している目安は50~75mg/dLです。
尿1dL当たり、75mg以上のビタミンCが含まれていると結果に影響を及ぼす可能性があることになります。

最後に…ビタミンCサプリには要注意

白くて丸い錠剤ビタミンCは尿中に出やすく、1000mgのビタミンCを口にした場合、尿中に100mg/dL以上も含まれてしまうことがあります。

レモン100gに含まれるビタミンCは100mg、ビタミンCが豊富なイメージのあるアセロラでも含有量は100g中たったの120mgです。
1000mgとるのは大変です…実際、普通の食生活でビタミンCを摂りすぎる心配はまずありません。

気を付けなければならないのは、サプリやドリンクで食事とは別にビタミンCを補給している方です。
例えば有名なDHCのビタミンCサプリは1日分目安量が1000mgになっていますし、ビタミンC1000mg!を謳ったドリンクも多く販売されています。

日常的にこれらのサプリやドリンクを摂取している方は、常に尿に大量のアスコルビン酸が含まれている状態になっています
尿糖の尿検査を受けるときは、強い「抗酸化作用」の働きによって、結果が狂ってしまわないように数日前から摂取を控えるのを忘れないようにしましょう。

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